4月6日  <発表会 そして東日本大震災>

毎年2月11日の発表会、今年も無事に終わりました!ブログを書かなくては・・・と思って過ごすうち、長い月日が経ってしまいました。…ダメですね。
そしてその発表会1ヶ月後に、悪夢のような震災が起こりました。

宮城県の仙台市出身の私。この地震を人ごととは思えません。
いえ、今は社会みんながそう思っていることでしょう。

中学校を卒業するまでの15年間、私は仙台で育ちました。
今は亡き父が、5歳の時に建ててくれた小じんまりとした一軒家
(東京にあったらまずまずの大きさかも!)。
思い出のたくさん詰まったその家が、この震災で住めない家となってしまいました。建物全体が歪み、一部分は基礎がガタガタと
壊れ、玄関やサッシが閉まらなくなってしまい・・・(>_<)。

高齢とはいえ元気な母が、仕事をしながら仙台と東京を行ったり来たりの生活を送っているのですが、その身体を癒すオアシスの
ような家でもありました。夏には、とても涼しい家で眠るのが、帰省する私たちの楽しみでもありました。

でも・・・古かったんですね。その時母が東京にいたことを幸いと思わないといけないと思いますが・・・やはりショックです。
基礎部分がダメになり、全体が歪んでしまったため、少しの補強・修繕では住めそうになく、母の年齢や費用のことなどを考えて、実家を取り壊すことを決めました。

いろいろな思い出が頭をよぎり、胸がきゅーんと切なくなりますが、津波によって、家も、そして愛する家族さえも一瞬にして奪われてしまった沢山の方々のことを思うと、まだまだ恵まれていると思わないといけないと思います。報道を見ると、被災されてしまった方々のなんて前向きなこと。逆に私たちが元気をもらう毎日です。

これではいけませんね!!
今の自分たちの状況に感謝し、出来ることに前向きに元気に取り組むことで、自分、そして周りの人々、社会を明るく照らしていかなければと切に感じます。

順序が前後してしまいましたが、発表会のことも語らせてください。
いつもの新宿・明治安田生命から飛び出し、リニューアルされた銀座のヤマハホールにおいて2/11に行われました。
朝から大雪で、忘れられない1日となりました。私の教室からは16名の生徒さんが参加いたしました♪
そして今年も10名の方のピアノ伴奏をした私。お正月の初夢は、ピアノでしくじってしまった夢をみたくらい、うなされる日々でした(;一_一)
毎年言っていますね。あー、学生時代もっと真面目にピアノを弾いておくんだった!!と。
反省するものの、毎年1年はあっという間にやってきます・・・。
しかしながら、みなさんそれぞれいろいろ反省はあるものの、素晴らしい響きの中、のびやかな演奏をすることができ、嬉しい限りです。
緊張して、1オクターブ低い音から弾き始め、そのまま最後までいってしまったり^^;、
最後の音を弾いた瞬間、ペロっと舌を出してしまったり、可愛いエピソードもいっぱい。
大人の方は、みなさんすごく真面目で「思うようにできなかった」「ぐちゃぐちゃでした~」などと反省が沢山なのですが、
私は、みーんながよく頑張り、上達されたことを一番知っているので、実はとても満足する1日なのです。
生徒さん一人ひとり、個性の違う音色があり、どう弾きたいのか、どう弾けたら完全なのか、それも一人ひとり違います。
発表会に向けて一生懸命努力することが、なんといっても大切で、全力で取り組んでの本番。もちろん、練習の成果が発揮できて、
さらにいい演奏ができたら100点ですが、30点も50点もよし。失敗と反省は明日への原動力です。
来年へ向けてさらなる進歩ができるはず! 私のピアノも頑張ります^^。
東京は桜が満開です!